younger brother

■ A flock of bleeps


 Simon Posford関係のユニット。1枚目。Benji Vaughanの方は聴いたことない。前半と後半で大きくカラーの異なった構成。

 前半はShpongle、特に2枚目『Tales of the Inexpressible』を彷彿させるアンビエントサイケが展開される。比較的軽快で、アクセントの効いたストリングスが印象的なオープニング曲から徐々にけだるさや閉塞感を増していき、まるで深海に沈みこむようにして、少しずつアンビエントな世界に引きずり込んでいく。『Shpongleyes』から一部フレーズを流用した5曲目『Scanner』を境界に、後半は Hallucinogen色の強いウネウネしたサイケデリックトランスに移行。最後は徐々にクールダウンしてフィニッシュ。

 収束から爆発といった極から極への座標移動は伴わず、ベクトルの方向成分のみを収束から拡散へ反転させたような、連続性を維持したまま印象をガラリと変えてくる中盤の流れが個人的にはお気に入り。

 高音から低音まで詰め込みまくり+音場もやたらウロチョロさせていて、オーディオの傾向に合わせて表情を変える能面さんなイメージ。何にでも合わせてきて適応力は高いように感じる。

2010/07/19 


■ The last days of gravity


 Simon Posford(Hallucinogen、Shpongle)とBenji Voughan(Prometheus)のユニットの2nd。後者は未聴だが、さすがはSimon Posfordといったところで、最近こればっかり聴いてる。

 HallucinogenよりもShpongle系のゆったり仕様。民俗音楽色はほとんど無く、代わりにブルースっぽい要素が新たに入ってきており、パーカッション皆無でギターが大活躍しているのがShopongleとの大きな違い。その関係でShpongle以上に落ち着いている印象を受けつつも、よりロック側に近寄ってきたように感じる。

 時々Pink floyd、稀にMike Oldfieldっぽい要素がひょっこり顔を出してくるのがプログレ好きとしてはたまりません。やばいShopongleより好きかもしれん。やばいジャケットも最近だと一番のお気に入りで非の打ち所がない。

2009/07/29 


■ Vaccine


 アンビエントサイケのユニットの新作。3枚目。Simon Posfordがらみで一番好きなので、継続して活動してくれるのが本当に嬉しい。何の気なしにメンバーを調べるとDisco biscuits、Brothers past、Benevento Russo duoとジャムバンド方面のちょっとしたオールスター状態でびっくり。

 前作にあったプログレ要素は消え、バンドサウンド自体はさらに色濃くなり、退廃的でちょっとサイケなポストロックバンドみたいな状態。特に前半で顕著で、微妙にRadioheadっぽいけだるげなボーカルが前面に出ていることもあり、これまでになくポップな印象。後半はアンビエントサイケ要素が増して、不気味さと怪しさがググッと増大する。これまでのYounger brotherっぽくてこちらもたまらない。

 電子音を多用しているが、ニカでなくサイトランスがルーツにあるため、ポストロック的な綺麗で透明感のあるバンドサウンドとの混ざり方が独特に聴こえる。透明感とギラツキが共存していてかなり好み。

 期待値すごく高かったんだけど、期待通りで大満足。

 SA5000orT1で聴くのが好き。

2011/04/29 

 MySpace
 http://www.myspace.com/youngerbrothertwisted