Van der graaf generator

■ Pawn harts


 イギリスのプログレバンド。1971年4枚目。Robert Fripp(King crimson)がゲスト参加らしい。

 70年代プログレの中でも特にエモーショナルなバンドで、それが特徴だと思ってるんだけど、今作はそれに加えて攻撃的、暴力的な印象が強い。King crimsonの影響だろうか。また、唐突かつ煩雑に展開する場面が多く、全体的にアヴァンギャルドな印象が強い。個人的には若干とっつきにくいアルバムで、身も蓋もない言い方をすれば他の作品の方が好きだったりする。

 10分2曲+20分1曲の全3曲の大曲志向の際立った構成に、唐突かつめまぐるしく変化する展開等、VdGGの中でもプログレ色の強いアルバムだと思う。ただ、展開が激しいので、スケール感は他のアルバムの方が大きい気がする。

 YouTube 
 http://www.youtube.com/watch?v=_Earfbot_uI

2012/07/24 


■ Still life


 初めて聞いたときは何が良いのかさっぱりわからなかったのに、いつの間にかプログレ勢の中でも非常に好きな部類に入っていたVdGGの後期の代表作。最初はパッとしない印象だったPeter Hammillのボーカルもストップ高が続いて今ではお気に入り。

 基本的にはホーンセクションを導入している、若干ジャズ要素の入ったプログレで、初期のサイケ、アヴァン色が薄くなって構築性、様式美が強くなった感じのアルバム。直感的にはエモやスロウコアと同じ感覚でVdGG聴いている自分がいて、特にこのアルバムはそのイメージが強い。ネガティブな感情を核にしていて、ゆったりとしたテンポをあまり変化させることなく静寂から激情へシフトする構造など結構通じる部分があると思うんだが、気のせいかもしれない。

 最後の曲の終盤はカンタベリーというかHenry cowっぽくなってハミルのボーカルとの組み合わせが結構面白いと思った。

 YouTube 
 http://www.youtube.com/watch?v=7mRybuNNZgI

2009/08/05