Moritz Von Oswald Trio

■ Vertical ascent


 Basic ChannelLuomoSun Electricの寄せ集めによるプロジェクトの1枚目。2009年。ミニマルなテクノ。

 Patterns1〜4までの4曲45分。ほぼ最初から最後まで、単調なリズムに冷たく無機質なシンセが乗っかるパターン。フレーズの反復は少なめで、アンビエントだったりインダストリアルだったりアヴァンギャルドだったりと、予想していたよりも即興的で不安を煽るタイプの、ディープな作品だった。

 特にPatterns2で強く感じたのが、灰野啓二とか暴力温泉芸者のアルバムに交じってそうということ。つまりノイズ、実験音楽と認識されました。自分にとっては背伸びして何度も聴いては、理解不能で撃沈を繰り返したジャンルなので、少し苦手意識を感じてしまった。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=5RYOcpxI32o

2011/07/20 


■ Fetch


 Moritz Von Oswaldさんを中心とした、ミニマルテクノの3人組。2012年4枚目。

 硬質なリズムと、エコーやリバーブを多用したエフェクトの組み合わせによる、薄暗い曲調を基本としたダブステップよりのアルバム。他は1stしか知らないけど、根本的な部分に大きな変化は感じられない。

 ただ、なんかジャズっぽくなったような印象を強く受けるアルバム。ホーンが入ってることもあって特に1曲目が顕著で、単調なリズムの反復が延々続く中、フリージャズっぽいインプロが、過剰なダブ処理を施された上で、延々展開されるように感じて新鮮だった。他の曲も含め、総じて即興的な要素が強くなった印象。

 全4曲でほとんど10分越えという大曲志向は相変わらずの模様。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=WslBqr7mP2Q

2012/08/27