Magma

■ 1001°centigrades


 フランスのジャズロック系のプログレバンド。1971年2枚目。

 Zao組と合流していた時期のアルバムらしく、ジャズっぽい要素が強い印象。また、全3曲と曲の肥大化の兆候がはっきり見てとれる。1曲目は以降の重量感のある反復や儀式めいた不気味さ、強く主張するベース等の以降のMagma作品に通じる部分が多い印象。一方で、多用するホーンセクションや軽快さなどの、以降の作品では薄くなった要素も適度に見られて、かなりお気に入り。

 1曲目以外は、ジャズロックっぽさがより顕著で、即興的な演奏を挟んだり、メロウな曲調になったりと、らしくないと感じる部分も多い。悪くはないけど期待しているのとは少し違うというのが本音。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=JhAJg-AMAcI

2012/09/05 

Udu wudu


 フランスのプログレバンドというよりハマタイのネタ元であるMagmaの中期から後期あたりの作品。

 1曲目の表題曲こそ、次の『Attark』を連想させる軽快な曲調だが、他の曲は重量感のあるリズム隊に悲鳴のようなシンセ、コバイア語なる怪しげなオリジナル言語を駆使した、重くて暗くて不気味な儀式めいた反復ミュージックという従来のスタイルの転換点と思しきアルバム。

 マスタリングの関係もあるのかもしれないが、ベースとドラムの権力がピークに達した時期でもあり、リズム隊二人の存在感が半端ではなく、完全に主役になっている無茶なバランスに痺れる。ベースの音がでかいバンドは数あれど、ギターよりでかいベース音という一種の到達点に達している事に何も疑問を抱かず、俺の方が目立ってやるぜとシンバルを乱打するドラム(リーダー)の潔いバランス感覚に憧れる。

 Magma初体験ということもあって結構思い入れが深いアルバム。

http://www.youtube.com/watch?v=vzyOi5XRu_g

2009/05/25 


■ Attahk


 前作『Udu wudu』から一旦解散、再結成して出したアルバム。

 反復過多な環境でベースとドラムが主役顔でズンドコ暴れ、女性コーラス付きの独自言語のボーカルによって妙に儀式めいた不気味さが漂う基本的な構成は他のアルバムと大きくは変わらないが、今作では重量感や重苦しさは減衰気味な印象。その代わりに軽快さと開放感といった側面が出てたようで、概して明るくなったように感じる。また、全体的にボーカルが入る部分が増えているのもキャッチーな印象に拍車を掛けているように思う。

 勢いの良さと動きのある構成によって群を抜いてキャッチーな1曲目の印象が強く、相対的に他の印象が薄く感じるが、反復重視でラリラリできる後半もなかなかに楽しいと思う。4〜5曲目の流れなんかはかなり好き。

http://www.youtube.com/watch?v=Rto2Ol1cjQ8

2010/09/04 


■ Kohntarkosz anteria


 フランスの大所帯なプログレバンド。2004年9枚目ぐらい。完全新作というわけではなく70年代に作りかけていた物をきっちり仕上げた作品らしい。

 トラックは3つに分かれているが、実質全1曲で反復のくどさとスケール感を最大化した大仰な構成と、ベースとドラムが過労死しそうなぐらい主張するバランスの悪さを特徴としたプログレ。不気味さや重量感が薄れた代わりに軽快でとっつきやすくなった『Attark』以降の音で、コンセプト色と反復感の強い『M.D.K.』みたいなアルバムを作ってみましたって感じで、Magma入門作みたいな印象。

 アウトテイク集みたいな先入観もあって期待していなかったんだけど、個人的には大当たりだった。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=VeCX3HxP86M

2013/06/11