God is an astronaut

■ God is an astronaut

God Is An Astronaut

God Is An Astronaut

 あまりにもメタルなジャケットにアヴァン/ポストロック棚に陳列されているのは間違いではないかと穿ったが、思いっきり轟音ポストロックしてました。

 様式美によるわかりやすさとハッタリの効いた演出、静と動だけでなく乾いたリズミカルな曲と湿った叙情的な曲との、曲調の違いでも緩急をつけた構成はSaxon shoreに通じるところがある。その上でベクトルをExplosion in the skyやGodspeed you black emperorあたりと同じ系統の、ゴシック調で鋭くて鬱々とした、どちらかというとネガティブで収束する方面に向けてやった印象。

 轟音を掻き鳴らしている時でもメロディはそれ以上に強く主張させることで、一定のポップさ、わかりやすさを維持しており、聴きやすくて間口の広いアルバムに仕上がっていると思う。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=KXFprnuyOEM

2009/06/20 


■ Age of the fifth sun


 轟音ポストロックバンドの5枚目。2010年。完全インスト。

 前作『God is an astronout』の激しく攻撃的な作風とは真逆な雰囲気に変化している。轟音はあまり主役とせず、軽めのリズム隊に、憂いを含んだギターと壮大なシンセが中心となっている。全体的にウェットで、美しさや切なさを主張させているように感じる。ピアノが目立っている中盤は、この辺りの要素が特に顕著だと思う。

 軽快さを伴ったキャッチーな序盤から、抒情的で静の要素の強い中盤を経て、最後の方では前作譲りのメタルな暴力性や轟音が出てくる構成。起承転結のメリハリがついていて、繋ぎも自然で、アルバム全体の構成はよくできていると思う。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=hOXiHpqJL24

2011/08/17 


■ Origins


 イギリスの5人組の轟音系ポストロックバンド。2013年6枚目。今の手持ち(3枚目以降)の中では一番好きなアルバムかもしれない。

 打ち込みの目立つMogwaiというか、時々攻撃性になりつつ基本は綺麗系の轟音をかき鳴らっぽさのある軽いスネアの音が特徴的で、シンセをガッツリ取り込んできた前作『Age of the fifth sun』と方針自体は同じものの、テンポの速い曲もあったりと比較的曲調のバラエティに富んでいて、綺麗系一辺倒だった印象の前作よりも、4th『God is an astronaut』に戻ったような印象。

 このバンド自体大曲志向はあまり無いんだけど、5分切っている曲がほとんどで、1曲1曲がコンパクトにまとまっているのも本作の特徴だと思う。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=ZqA9OXpENEg

2014/10/20