Efterklang

■ Tripper


 大所帯ポストロックバンドの1st。2004年ぐらい。新作から順に遡る聴き方したけど、2ndとはそれなりに違っていて、結構変化の激しいグループだと感じた。

 コーラスワークやホーン、ストリングス等、クラシックの要素を多分に取り入れた、やたらと荘厳で分厚く、でも妙に暗いポストロックな感じなのは2ndと同じ。でも、壮大さは2ndほどではなく、代わりにグリッチなノイズがやたらと目立つ。ニカとクラシックの融合を目指し、ついでにフォークも少し混ぜてみたって感じの印象。

 前半は電子音のリズムが印象的で、どちらかというと明るめの、どんどん拡散していくイメージ。後半は打って変わって一気に暗く悲壮感が濃くなり、徐々に収束していく印象を受ける。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=eNdTEv_-04M

2011/08/10 




■ Parades


 デンマークの大所帯ポストロックバンドの2枚目。2007年。新しいのから遡って聴いている最中だけど、次作とは別物。こっちの方がかなり良いアルバムだと思う。聴くのにパワー必要だけど。

 ストリングス、コーラス、ホーン等オーケストラっぽさを感じさせる編成による、ジャケットの印象通りの幻想的、寓話的な雰囲気を出した重厚長大な音楽。柔らかく牧歌的な音による壮大なアレンジが大半なんだけど、とにかくシリアスで暗いのが印象的。この手の大仰で開放的な音の中に脆さを同期させているのが珍しくて、代替品をパッと思いつかない。GrailsやSlow sixにも似たような繊細さは感じるが、重量感やダークの有無で別物だし。

 また、次作に比べ、ミニマルっぽいフレーズが多めに入っていたりと、トリップ感も若干強めな印象。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=vSKIl-NeZeE

2011/06/08 




■ Magic chairs


 デンマークの大所帯ポストロックバンドの3枚目。2010年。男女ボーカルで、大体の曲に声が入っている。前作に比べると軽くてポップに、コンパクトで聴きやすくなったらしい。

 トラッドとクラシックの色彩が強い。シンフォ系プログレアンビエントを抱き合わせて、前者のスケール感だけ残したような印象を受ける。軟らかく牧歌的な雰囲気にリラックスする一方で、色彩豊かで幻想的なハッタリにカタルシスを感じる。中盤で一度落ち込むが、基本的にゆったりとした開放感が魅力的なアルバムだと思う。

 何曲か入っている、男の人が裏声やめて低い声で歌っているトラッド寄りの曲からTunngっぽい印象を受けたりもする。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=qDKTU7oVdqU

2011/05/14 


■ Piramida


 デンマークの3人組のポストロックバンド。2012年4枚目。

 パーカッションというか打楽器的な音をメインに据えつつ、基本ゆったりとした暗めの曲調。時々ホーンを中心としたオケもどきが顔を出し、やたらと壮大になる。2作目以降はたくさんの音を重ねて、わりかし華やかな印象が強かったが、今回は逆に音数をグッと絞っているように感じる。結果、Efterklangとしては地味なアルバムになっている印象。

 3rd以降ボソボソした歌い方から変わってボーカルの比重が上がっているけど、音が少なくスッキリした影響か、本作ではよりボーカルが目立つようになり、歌ものとしての面が強くなったように感じる。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=Wwj4IMG0oFQ

2013/02/03