Don caballero

■ World class listening problem


 アメリカの、当時は4人組ぐらいだったマスロックバンド。2006年通算5枚目、再結成後1枚目。再結成でメンバーも一部変わっている事もあり、前作までの流れは一旦リセットされている。

 手数の多いドラムが事実上主役となり、多用する変拍子と唐突に変化する構成を特徴とした重量級のマスロック。前作『American don』で顕著だったポストロックな抒情性や音響的な要素はほとんどなくなり、メタリックな硬質感と攻撃性が顕著になって、初期のアルバムに近くなった気がする。また、マスロック主流のハードコア的な荒々しさはほとんと感じられない。

 曲が短くまとめられてギターのリフもキャッチーになっていて、全体的にとっつきやすくなった印象。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=d-ijUhltbeU

2013/04/21 




■ Punkgasm


 再結成版Don caballeroの2nd。通産だと6か7枚目。まだマスロックの範疇だと思う。次の方向性を模索している中継点っぽい。
 前作同様マッチョで重量感のある変拍子ロックを基本としつつ、最初の曲を除いて全て5分未満のコンパクト志向の大儀の元に、とりあえず色々やってみましたって感じがする。極端な例だとボーカル曲に手を出していたりと、これで散漫になっていないわけがない。
 ぶっといベースに手数と重量感を重視したドラム、切り裂くように鳴らすも切れ味は鈍そうなナマクラギター(褒言葉)の組合せで、重心の低いもっさりした音以外は苦手な不器用さんなイメージが強い。重厚長大で固めていた前作に比し、色々やってる今作ではオリジナルのDon caballeroにあった繊細さや叙情性が欲しくなる場面も少なくないため、アルバム全体を通した印象は正直あまり良くない。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=Kcb8aov3zt0

2010/08/17