クラムボン

■ まちわび まちさび


 日本の3人組のポップスバンド。2000年2枚目。

 矢野顕子系列の甘ったるい女性ボーカルと、ジャズの要素がチラチラと散見されるのを特徴としたポップス。それとギター不在でピアノが出張っている編成面も特徴的。これと前後の『JP』、『ドラマチック』の初期3枚はニカ、ポストロックからの影響を受ける前で、音響面であまり凝ったことをしておらず素直でとっつきやすいアルバムだと思う。

 ただ、本作はその3枚の中では相対的におとなしくて地味な印象がある。個人的には初期はこれがあれば満足できるくらいには好き。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=dky6hbRQYVY

2013/03/11 

■ imagination


 ネタ切れが深刻化してついに定番に走る。

 最近全然聴いてなくて忘れかけていたクラムボンのたぶん五枚目。自分の中では未だにこれが最新のクラムボンはまぞうで画像が表示されなかったから調達してきたけど無い方がましかもしれないわびしさ。

 前作『id』がガツンとエレクトロニカに振り切れたアルバムだったので揺り戻しを掛けたように、アコースティックな音が増えて結果的にポストロック色が強くなったような印象。でも根っこの部分はポップスで、凄く素直な音を出しているように感じる。基本的には歌ものだが、ぼんやりとした歌い方で音量も気持ち抑えてあり、適当な存在感を出しつつもうっとうしさを感じさせない好みなバランス。

 前作『id』では少なくなっていた軽やかで疾走感を感じる曲が結構多くて嬉しい。個人的には『まちわび まちさび』に近い印象でかなり好み。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=_7nctxhqNl0

2008/12/25 


■ Musical


 クラムボンの現時点での最新作。前半は「にぎやか」あるいは「華やか」という形容をしたくなるポップ色の強い曲が続き、初期の、特に『ドラマチック』あたりに近い印象を受ける。後半は『id』以降のだらだらした柔らかい質感を強調したもの。

【前半】
 初期に近いとは書いたが似て非なるもので、軽い質感でバカスカ叩きまくり自己主張しまくりのドラムと力強く響く攻撃的でぶっといベースはこれまでのクラムボンには無かったものだと思う。キーボードのカラフルな音色でなく、リズム隊によって騒がしい空間を作り出している姿は新鮮。

【後半】
 これまた過去のクラムボン像と同じようでもやっぱり変わってる印象。これまでは明るめのニカ〜ポストロックあたりの影響が強いと思っているんだけど、今回はPolarisとかFishmansに近い質感になったように感じる。優しさ柔らかさよりもゆらゆらだらだらが強い。ダブ?

【総括】
 総括というほどでもないけど自由に書いてたらここにも小見出しが必要になりましたとさ。前半と後半で落差が大きくとっちらかった印象はどうしても受ける。でも曲単位で聴くアルバムというわけでもなく中途半端で、悪くは無いけど良いとも思えない。なのになぜか気が付いたらこのアルバムに手を伸ばしてる。意外と長い付き合いになりそう。

 YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=nPDK1sG0UOE

2009/01/05