Lite 『Multiple』
日本の4人組のインストロックバンドの2019年6枚目。個人的には『For all the innocence』ぶりにアルバム単位でガッツリ来てるなと感じる作品で嬉しい嬉しい。全体的にマスロック色が強くこれまで以上にテクニカルな要素が前面に出ている印象。また、アルバム全体を通して硬質でストイックな感じで統一されていてバッキバキとまではいかないがカッチカチぐらいの、なんというか適度に靱性を保ってる印象。それとバンドサウンド回帰が一段落してシンセを使う時は思い切り良く導入する一方、そうでない時は最小限に抑えるといったメリハリつけた使い方になったなと感じる。
You can dance / 東京塩麹
日本の8人組のミニマル系のグループの2018年2枚目。ホーンやパーカッションも交えた多人数での多彩な楽器によるインスト主体のミニマルという方向性は変化なし。ただ、今作はタイトル通りリズミカルでライブ映えしそうな曲の比重が増えたように感じるのと、冷たく硬質的になったように感じられる。今作も良いとは思うし、良し悪しというよりは好みの問題になってくるが、ぶっちゃけ個人的には前作の方が好きかな。