Destroy noise symphony / 非常階段

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日本のノイズバンドの2017年何枚目かは不明。コラボ作品ばかりで新作としては久しぶりらしいがよくわからん。昔、灰野敬二とか暴力温泉芸者とかも聴きかじってノイズは理解不能と諦めた中でも非常階段は奇行のクローズアップが強くて音源的な評価は特に懐疑的だった。でも年月とともに嗜好も変化するので、怖いもの見たさで新作に手を出したら案外聴けて困惑。めっちゃ激しいフリージャズ(ろくに聴いた事ない)にキンキンする電子音ブチ込んだみたいなのが5曲目の小休止を除いて70分ほぼノンストップで垂れ流される。うん、20分でお腹一杯で疲れます。1曲37分の初めてのノイズ組曲に挑戦? 前半含めて全部同じに聴こえるんで関係ないです。それでもノイズ音楽としてはかなりとっつきやすい部類な気がする。そしてAmazonの試聴ぐらいしか今作の音源が見つからない。

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Hermitage / Jambinai

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韓国の3人組の、えーと、民族音楽とメタルとサイケや即興要素の入った、よくわからん系バンドの2016年2枚目。大体インスト時々ボーカル入り。韓国産ということで正直k-popという無関心な分野の印象が強く、買わなくていい事を確認するためという負のバイアスがこれでもかと入った状態で試聴して、即Amazonでポチるという完全敗北を喫する。いやコレいかんでしょ。個人的にはメタルの重くて黒い質感とアジア風民族音楽な味付けを両軸に様々な要素を足していったような印象で、思った以上に前衛的でシリアスで通して聴くと少ししんどかったりはする。個人的には今作やSecret chiefs 3のような、重すぎないメタル系のリフと民族音楽的な要素を混ぜた感じは好きなんだけど、似たようなのが中々見つからないので継続的に作品を出してほしいところ。

 

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碧い家で僕ら暮らす / Jyocho

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宇宙コンビニの人を中心としたプロジェクトの2017年2枚目。前作『祈りでは届かない距離』がかなり良かったけど、それっきり音沙汰無しとなってもおかしくないと思っていたので、ほぼ同一メンバー(たぶんボーカル以外前作と同じ)で今作が出たことが今後の展開への期待感も含めて凄く嬉しい。内容的には前作の延長で期待したものが期待通り出てきた印象。マスロック、アコギインスト系のギターを象徴に、全体的にテクニカルな楽曲ばかりだけどボーカルをある程度中心に据えていて、この手のジャンルとしては凄くキャッチー。ただ、ギターの主役感が薄れてバンドサウンドとしてのまとまりが強くなった気がするので、個人のプロジェクトからバンドに遷移しそうな期待感がある。というかワンマンのチケがソールドアウトして見れないの辛いんで継続して活動して下さいお願いします。

 

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Testarossa / Yoni & Geti

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アメリカの二人組のプロジェクトの2016年1枚目。Why?のYoni WolfとSerengeti(未聴)という二人組で、Why?の新譜『Moh Lhean』が凄かったので少し調べたらこんなのをいつの間にか出していてガッツポーズ。中身はWhy?の『Mumps Etc』をヒップホップ側にさらに寄せたような印象で基本的にはWhy?色が強い印象。ローファイ系インディロックとゆるいヒップホップを混ぜた感じの気の抜けた脱力路線を取りつつ、中期以降のWhy?からゴリゴリと減衰していたラップ要素が強く出ていたり、短い曲がコロコロ変わるとっちらかった構成がなんか懐かしい。ただ、全体的にあっさりしすぎている気がするので、本気でキャッチーな曲が1曲欲しかったというのが本音。

 

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