Factory / 東京塩麹

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 日本の8人組のミニマル系のユニットの2017年フルアルバムとして1枚目。ototoyの記事で目についてYoutubeで視聴して、実にけしからんと即座にハイレゾ買って音源垂れ流し、これは定点観測せなあかんとメモを取る。つまり年間ベスト候補。ジャズよりの人力ミニマルとの触れ込みらしいが、Mammal hands(CD届くの待ち)等に比べるとかなりミニマル側に軸足を置いている印象。そこそこ大所帯なこともあり通常のロック編成の楽器の他に、ストリングスや木管楽器等も混ざって、打楽器的な音作り多めでにぎやかにガチャガチャとミニマルしている。また組曲形式のもあるが、基本5分以内でコンパクトにまとまっているので、ミニマル主体としてもかなりキャッチーで入りやすい部類になっている印象。

 

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Newtown / Toconoma

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 日本の4人組のインストバンドの2017年3枚目。元々はJizueやBohemianvoodoo等と同系統のジャズ要素を取り入れたインストバンドって感じだったけど、作品を重ねる毎にビート感の強いダンスミュージック的な側面が強くなってきて、それらとは剥離してきた印象。また、一部の曲でいかにもな電子音を取り入れていたり元から主張強めだったベースが一際目立ってたりと、停滞感や唐突感が無い程度に上手に変化を続けていて期待通りのアルバムでした。でも『vermelho do sol』や『relive』級にパンチの効いた曲が無くて少し地味な印象を受ける。

 

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American football 2 / American football

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アメリカの4人組のポストロックバンドの2016年2枚目。いつの間にか1stがエモの金字塔とか言われてるけど私にとってはポストロックの金字塔です。正直再結成して来日してくれただけでも夢見心地だったのに新作も出て再来日も果たし、これからも精力的ではなくとも定期的に活動を続けそうで感無量。中身はMike KinsellaがOwenを経たこともあって1stよりもボーカルの比重が高くなった印象。でも、本人達もたぶんAmericann footballであることは意識している感じで、17年の隔たりがあるとは思えないぐらい1stとの連続性が感じられて嬉しかった。現在進行形で飽きることなく聴いてるぐらいには好きなアルバム。

 

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Check the shadow / Dalljub step club

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日本の4人組のロックバンドの2017年2枚目。かなり好きかも。ざっくりと言えば電子音楽要素が多く入ったテクノ色の強いロック。最大の特徴は電子音楽の中でもJuke/Footworkからの影響が強い点で、一般受けしにくそうな要素を上手い事ポップに落とし込んでて凄いなあと思った。全9曲40分のうち2曲はリミックスということもあって若干のボリューム不足に感じる。どうしも別枠扱いしちゃう主観的な部分が強いし、Traxmanなんかはある程度能動的に音源求めてる程度には好きだから、ありがたくはあるけれど。Carpainterの方は今作で初めて名前を知りました。

 

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